笑顔の法則 ①
笑いと笑顔は違うもの
新型コロナで全てが変わった。
変わったというよりも人類の進化が加速したという方が適切かもしれません。コロナ禍前からその傾向はあったが・・・。
コロナ禍で仕事も変わった。30年間、時代の風に乗り、営業もしないでも順調に伸びてきた笑顔アメニティ研究所に冬の時代が押し寄せました。
感染予防のための非接触、3密の禁止。
人と人との距離を保つ。そして、マスクの着用と仕事のAI化、マスクで顔が隠され笑顔研修もなくなりました。私は、WEBの画面を通しての笑顔づくりは苦手です。AIやバーチャルの社会は、感情が伝わりにくいのだ。自然な感情の流れがなかなか見えてきません。
コロナ禍では、非接触が求められる。全国を歩き回って店頭で直接指導していた笑顔研修の体験型のスタイルの場が失われました。
私は笑顔づくりが天職です。
昨日も新宿のショッピングセンターや百貨店を巡回したが、マスク姿だけが目立ち、お客さんとの笑顔のシーンと出会うことができなかった。特にウエルカムの体制が崩れていました。コロナ禍でお客さんの接客に対する期待レベルも低下してしまったのが悔しいです。せめて一回ぐらいマスクを取って笑顔で挨拶をすべきですね。人はマスクを取ると仮面が剥がれ、別人と認識します。いつまでマスクに引きこもっているんですか?どんなにコロナがで非接触が求められても、ワンアクション マスクを取ってアイコンタクトと笑顔を伝えるべきです。
コロナ前まで、ルミネの笑顔研修とCSの向上に20年以上関わってきました。教育に熱心な素晴らしい会社です。接客の研修をしてもクレームがなくならない。「クレームの内容を分析したら笑顔があれば3分の2がなくなる」という仮説を立てた、その検証を笑顔の専門会社に依頼されました。ルミネの笑顔化作戦は見事に成功し、全国の専門店やファッションビジネスの成功モデルとなりました。
笑顔ビジネスは数字です。
笑顔づくりは、お金と時間がかかるのだ。その覚悟がありますか?CS活動が社員研修のブームになりました。ロールプレイング大会や笑顔をスローガンに唱える会社も増えました。時代の波に乗り笑顔アメニティ研究所は営業をしないで成長を続けることができました。笑顔は数字です。成果として実感した会社はリピータになりました。
そして、新型コロナとの戦いが始まりました。結果を出し続けて30年間でしたが、笑顔研修には、非接触とマスクで顔を隠すことは致命的でした。だんだん現場から離れコミュニケーションの技術として構築してきたノウハウもカビが生えてきました。笑顔ビジネスは生き物です。人は、人と人との関係を好み、親しくなると対人距離が短くなる。常に動き続け変化を好む。動かないもの、進化しないののは腐ってしまいます。しかし、コロナ禍は人間の本能に反する行為が求められます。
アフターコロナ時代をどう生きるか?
日本人のマスク文化に警告。
今こそ、笑顔のチカラで幸せづくり。
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コロナ禍でも「笑い」は、ずいぶん氾濫しています。
テレビ番組などに目を向ければ、善しにつけ悪しきにつけ、さまざまな「笑い」は毎日何回も発信されています。
「笑う門には福来たる」とよく言われていますが、笑いが氾濫しているわりには、世の中に多くの福がやってきているようには感じられません。
私は、「笑い」と「笑顔」を区別して考えています。
笑いは、「おかしい」「楽しい」など、個人的な感情が形になって表れたもの。つまり、たった一人でも笑うことはできます。それに対して、笑顔は他人との正常なコミュニケーションをおこなうための、極めて対外的な役割を担っています。
赤ちゃんは、誰から教わることもなく、最高に素敵な笑顔を作ります。
赤ちゃんの笑顔は、心の中の無垢な喜びの感情のお発露であり、その意味では笑いと同様に個人レベルのものに違いはない。しかし、まだ言葉をしゃべれない赤ちゃんは、笑顔という対外的な表現を通して、喜びの感情を母親に伝えていく。笑顔は人間が生まれながらに持っている、コミュニケーション本能の一つではないだろうか。
赤ちゃんは泣きながら生まれてくる。
もしも、赤ちゃんに笑顔がまったくなく、黙っているか、延々と泣き続けていたらどうなってしまうかを考えてみた。母親は、自分の子を育てる意欲を失い、愛情を注がなくなってしまうかもしれません。
赤ちゃんの笑顔を受けると、母親も同時に幸せな気持ちが湧いてくる。
赤ちゃんと母親の関係のみならず、笑顔とは、嬉しかったり楽しかったり、あるいは喜んでいる心を、言葉を介在しないで人から人へとダイレクトに伝達し、共有するための手段でもあります。このように考えると、たかが笑顔などとバカにすることはできなくなります。
笑いと笑顔は別物。
笑いは本能、笑顔はコミュニケーションの技術と考えます。
笑顔には、素晴らしいチカラが隠されています。
幸せを掴むための、「笑顔の法則」を提案していきます。