笑顔の楽校45
ケース25 ティーンズカジュアル
販売スタッフはもっと前へ!そして元気よく!
平日のお昼どきにしては、お客様の入りもなかなかです。でも、もっと入りそうですよ。
ポイントは、販売スタッフが前に出て見せる接客。
強烈なピンクのファザードがひときわ目を引くティーンズ向けセレクトショップです。床、天井、柱…オールピンクの店内は、左半分がバスを模したつくりで、化粧品やアクセサリー、文具等のコーナー、右半分はウェアコーナー。女の子たちの「かわいい!」がぎっしり玉手箱のように詰まったショップです。
中心客層は、小学校高学年から中高生といったところでしょうか。繁忙時間帯は土日や放課後、と思いきや、意外なことに平日のお昼時でもターゲット層の母親や祖母とおぼしき層のお客様でなかなかのにぎわいです。
そこで、このショップの長所を2つに絞ってみました。
商品のボリューム感
こまごまとした商品が多く、相当のアイテム数。一見、ゴチャゴチャして見えますが、実は「見やすく」「買いやすい」ようにきちんと陳列されています。
笑顔の接客
レジ担当のスタッフが、「これください」「ありがとうございます」の短い時間のなかで、きちんとお客様と笑顔でコミュニケーションをとっています。アイコンタクトもできていて、70代くらいのお客様とも楽しそうに話していました。とても素晴らしいことです。
販売スタッフのよさを前面に出して
フレンドリーな接客を
<改善点>
一方、残念な点は、スタッフたちがほとんどショップ奥のレジ周辺に固まって作業していることです。レジのお客様には笑顔で会話できていますが、レジ以外の接客シーンがなく、それ以外の声かけはほとんどない=放ったらかし状況です。
改善策を2つ考えてみました。
❶おたたみは店頭でお声かけしながら
リサーチ時、スタッフは4人のうちレジ周辺に3人、おたたみ1人。せめて1人が店頭でウェルカム体制をとると、入店客はかなり増えます。
たとえばおたたみは、可愛いピンクのキャスター付き作業台で店頭作業にすれば、 “パフォーマンス”になります。そしておたたみしながら、ショップの雰囲気に合わせて、「かわいい」「元気いい」お声かけをします。
❷防犯カメラよりも笑顔が効く
もうひとつ、とてももったいないと感じたのは、メイク用品が奥にあること。おそらく万引き防止のためだと思うのですが、本来は店頭近くのほうが3倍売れるはず。これも、スタッフを店頭に配置し、ウェルカム体制をとることで解決できます。以前、コンサルに入ったお店では、防犯カメラよりもスタッフが笑顔で声をかけたほうが万引き防止に役立ったという調査結果が出ました。笑顔のチカラはすごいんです。
——この2点は、せっかくいい販売スタッフが揃っているのですから、彼女たちを生かそうということです。もっと前面に出て来て、ショップの世界観のように、楽しく元気に接客しましょう。その笑顔のシーンがさらなる入店客を呼び込んでくれるはずです。
コミュニケーションUPのポイント
1 カゴを渡すだけで売上げ130%up
店頭でお客様にカゴをお渡ししましょう。売上げ増、万引き減につながります。
2 スタッフ同士のアイコン&スマイル
お客様に対してのアイコンタクトや笑顔をスタッフ同士でもぜひ! ショップの中がさらにいい雰囲気になるはずです。
3 スタッフおすすめ商品
店頭にスタッフのおすすめコーナーを設置すると、注目度も親近感もup。
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