鼻は天然のマスク⑤
コロナ禍の前の話ですが、街を歩いていたり電車に乗ったり、カフェでお茶を飲んだりしていると、周囲の人々のある異変に気づくようになりました。それは「口を開けている人」が多いことです。
若い人を中心に口をポカンと開けている人が目につくようになりました。そんな社会現象「口ポカン」現象をテレビや新聞などで取り上げられ、問題視されるようになりました。
口ポカンの正体は「口呼吸」でした。
そしてコロナ禍が社会を襲い、マスク生活が当たり前になりました。
今では、口ポカンを問題視する人もいませんが、マスク生活で呼吸の乱れと無表情な顔面筋など、口ポカン現象の問題は、加速していると思います。呼吸を整えるのは「顔を整える」のが近道です。
笑顔=口角を上げるだけで、「鼻呼吸」になりやすくなるということです。
顔を整えるだけでリラックス効果は増します。顔は脳を包み込む器です。脳と一番大きく接触し包み込んでいます。顔にある表情筋は脳のすぐそばで常に連動しています。遠くの手や足を動かすよりも、顔を動かし喜怒哀楽の表情をつくる方が脳にダイレクトに影響を与えるのです。
赤ちゃんは生まれながらに脳をコントロールする方法を身につけています。
おっぱいを吸いながら鼻呼吸、全身が真っ赤になってお大泣きをする。腹式呼吸で全身に血液が流れ酸素を供給し、表情筋が動けば脳の温度が下がります。泣いた後は、なごみ笑顔になります。これは脳が喜んでいる姿だと思います。
笑顔は顔の表情の一部ですが、脳からすれば大きな動き、表情筋を動かせば脳への良い刺激になり、自律神経のバランスを整えることに直結します。
顔を整えれば、表情筋、脳、呼吸、肺、横隔膜、内臓、腸まで自然に繋がっていきます。
そんなつながりを感じながら「笑顔呼吸」をやってみましょう。
マスクの下で隠れた口角を上げる。その一瞬の動きが、健康へのスイッチになり、免疫力を高めます。
🔳あなたは口呼吸をしていませんか?
【チェックリスト】
□ 朝起きたら口が渇いている
□ 鼻がつまりやすい
□ 舌が乾燥している
□ 喉が渇く
□虫歯や歯周病にかかっている
□ 口臭が気になる
□歯並びが悪い
□ほうれい線や口角のたるみが気になる
□いびきをかいている
□よく寝れない
□風邪をひきやすく、治りにくい
□疲れやすく、疲れがとりにくい
□集中力が続かない
□イライラする
□やせにくい
上記のチェックリストの中から3項目以上あれば、
あなたも自然に口呼吸をしている可能性があります。
要注意!
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🔳いい笑顔は、鼻呼吸から
呼吸の数は、1分間に15回くらい、1時間に約900回、1日に2万回以上、一生のうち呼吸数は寿命にもよりますが、約6億から7億回と言われています。
もし、あなたのマスクで口呼吸が増えているならば、1日2万回の呼吸を繰り返す度に、少しづつ身体が壊れていっているかもしれません。
鼻は天然のマスク、口角を上げるだけで、鼻呼吸になりやすくなります。
<おわり>