鼻は天然のマスク④
先日、歯の定期検診に行ってきました。
歯医者さんから学んだことは、虫歯も歯周病も感染症なんですね。
細菌には悪い菌と良い菌があるそうです。
歯磨きの仕方を学びながら、歯周病菌だけをやっつける歯磨き薬の治療を受けました。
今までは、善玉菌まで殺してしまったそうです。
その話を聞きながらコロナウイルスと腸の働きとの関係が重複してきました。
免疫細胞の70パーセントは腸で作られます。
いま、昔では考えられないようなアレルギーが発生しています。
アレルギー発生の原因は、腸の免疫細胞のバランスが崩れているそうです。
善玉菌まで殺しているので、次から次へと新しい細菌に悩まされることになります。
新型コロナウイルスという細菌も例外ではないです。
細菌を殺すだけでなく、人間が太古の昔からもっている免疫力を高めなくてはいけないと思います。細菌とも共生してきた人間の歴史から学んだ笑顔のチカラ。
「笑顔呼吸」で免疫力を高め、自然治癒力を見直してみましょう。
鼻は天然のマスクです、
それでは、前回の続きを聞いてください。
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【笑顔呼吸のメリット】
③自然とリラックスできる
「長い息は、長生きの秘訣」
呼吸法の多くに共通している点は、吐く息に重点が置かれていることです。理由は、吐く行為が自律神経の副交感神経を刺激し、気持ちをリラックスさせる狙いがあるからです。吐く息を長くするとリラックス効果が増すことが科学的に証明されています。
ストレスの多い生活では、交感神経が興奮することが多いので、副交感神経を刺激することによって、心と身体のバランスがとりやすくなります。
笑顔呼吸もゆっくりしたリズムで深い呼吸を繰り返します。怒っていたり、心配事があったり、緊張したりしたも、笑顔呼吸でふーっと長く息を吐くだけで気持ちが落ち着いてきます。さらに穏やかな微笑み顔の「和み顔」は見る人の心を癒してくれます。
聖徳太子の唱えた「和をもって尊しとする」や仏教の教え「和顔施」など、日本文化の理念に触れてみましょう。日本民族は、自然と共生してきたんですね。
④美肌効果、冷え性や肩こりが改善する
巷では情報の洪水、日常的なストレス社会。
ストレスが蓄積すると交感神経にスイッチが入りっぱなしになり、自律神経のバランスが崩れ、各種のホルモン分泌のバランスも乱れっぱなしです。
笑顔の呼吸で深い息の習慣が身につくと、ストレス時の交感神経優位から副交感神経にスイッチが切り替わり、自律神経のバランスが整ってきます。するとホルモンもバランスよく分泌されるようになり、例えば肌の新陳代謝が改善され、美肌効果も期待できます。
血流が良くなると疲労物質の排出が進み、冷え性や肩こりの改善など疲労回復が促進されます。
⑤脳を活性化する
脳は体全体で最も酸素の消費が多い臓器です。成人の脳でもたった1400グラムほどですが、酸素の消費量は体全体の25パーセントにも及びます。笑顔呼吸で口呼吸から鼻呼吸が多くなると、脳へ供給される酸素量も増え、集中力アップも期待できます。
また、鼻呼吸は脳の温度を下げる役割もあります。
脳は、とても「熱に弱い」臓器です。人間の最大の欠点です。脳の温度は、40.5度を超えると機能障害を起こしてしまいます。熱中症の死亡率が急増します。脳の温度を下げるのに、鼻呼吸が役立ちます。鼻から吸った空気は、脳のすぐそばの鼻腔を通ります。鼻腔に空気が通ると、脳の温度を下げるラジエター効果があります。脳の血流も良くなり、その血流でさらに温度が下がる効果があります。
⑥誤嚥性肺炎の予防になる
両親を自宅介護してきましたので、高齢者の口呼吸や誤嚥性肺炎の恐ろしさは実感していました。笑顔呼吸の本の出版のきっかけにもなりました。詳しくは、本を読んで欲しいです。
無表情になり口数も少なくなると顔の筋肉が衰えてきます。顔の筋肉だけでなく舌の位置が下がってしまいます。食道と気道の2本の分かれ道にある喉頭蓋という蓋は、舌と連携しています。舌の位置が本来の場所にあれば喉頭蓋がしっかりと閉じ、食べ物は気管に入らずに食道に送り込まれます。
しかし、舌の位置が下がっていると蓋が閉じずに、食べ物が入ってきたとき気管に落ち、途中で期間を塞いでしまいます。これが誤嚥性肺炎を引き起こす原因です。父を誤嚥性肺炎でなくしました。ヒーヒーと苦しんでいる姿は一生忘れられません。
舌を上げて予防する「モンキー体操」はそんな体験から生まれたのです。
<続く>