いま、販売員を募集しても、なかなか人が集まらない。
時給1000円の壁を超えても反応が薄い。
販売職で育った私は、いま販売職の魅力のなさに最大の危機感を感じている。
政府は働き方改革と言っているが、現場の声が全くわかっていない。マスコミや評論家は情報だけが先行して、ダメだダメだと批判するだけ。現場の悲鳴が聞こえない。
リアルな話をしよう。
いま指導している有名ショッピングセンター(SC)のベテラン販売員の日常である。(写真とは違う)
飲食店の正社員は、アルバイトが集まらないので休みなしに働いている。働き方改革は、本社や役員クラスには浸透しているが、現場とのギャップが大きく、店長の悲鳴が聞こえてくる。アルバイトの急な遅刻、早退、欠勤は、全て正社員がフォローしているからだ。店長は厨房から出られないことが多い。お客様から一番遠い場所で仕事をしている。
笑顔研修に参加された飲食店で昼食を取ろうと尋ねた。お客様が店頭で行列を作っている。店内を眺めていると奥の客席が空いている。空いているのに待たせている・・。勿体無い。なぜなのだ。
後で店長にご案内しない理由を聞いた。スタッフが集まらないので、注文されても料理がつくれない。
店頭でお客様を並ばせ調整しているとのこと。
先日行った近所のファミリーレストランも同じことが起こっていた。客席が空いているのに店頭で並ばせる。
全くのお客様不在である。
物販店でも同じことが言える。正社員の主な仕事は、接客だ。現実は作業ばっかり。レジ、商品の注文、補充、演出などだ。人がいないので、ベテランの正社員ほどレジに入っている。レジでの作業に集中し、作業をこなすので精一杯である。
店頭に販売員がいない。
お店全体を見ている人がいない。暇そうな店には、お客さまは入店しない。笑顔のシーンが見えない。忙しい姿こそ、安心して入店できる一番の処方箋だ。忙しい時ほど安心して入店できる。
ベテラン社員が接客しないで、奥で商品の発注をしている。お客の声を聞かないで発注、こわいですね。
さらに、お客さまにお尻を向けたまま商品補充。全くお客に気づかない。気付かないのだから、笑顔になるわけがない。これが現実である。接客以前の躾の問題が大きい。
SCには、ユニクロなどの有名チェーン店が大量に出店している。長年指導しているルミネは、全てのお店は直営店舗。社長直属の担当マネージャーが付いている店もあった。しかし、大部分のSC店舗は直営店舗とシステムが違う高効率店舗が多い。ダメ店舗は、人件費で利益を調整するから常に人員不足。販売代行やフランチャイズ化。
直営店と同じ商品を販売員しているが、作業を軽減する施策がとられていない。結果、バックヤードやレジが作業場に化している。現場は楽しくない。
その証拠に、育つ前にすぐ辞める。そんな販売職に人は集まらない。
原点回帰へ
「楽しくないと 店じゃない!」
「笑顔はつくるのではなく、できちゃうの!」
笑顔は、人から人へと伝染する。
社長の顔つき一つで会社が変わる。
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2018年 11月13日(火)
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みんなで笑顔のシャワーを浴びましょう。
笑顔のバトンをつないでください。
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