【販売員必読】売っていない!
売れないと笑顔になりません。
笑顔は理念であり、技術でもあります。
「頑張っているんですが、売れないんです」
もう耳がタコができたんじゃないかと思うほど聞きました。
僕が「それは、売れないんじゃなくて、売ってないんですよ」と答えると、みんな「?」という表情になってしまいますが、これは決して禅問答ではありません。本当の意味で「売ってない」んです。
みんな口を揃えて「頑張っている」とか「楽しみます」と言います。
では、何のために頑張っているんですか?
お客さまに喜んでいただく為ですよね。
楽しむのも同じ、お客さまの笑顔のために頑張っているはずです。
売上はその結果もたらされるものです。
実際にお店で販売スタッフの様子を見ていると、みんな「頑張って」下向きながら作業をやっている。そのほとんどが、お店の奥に引っ込んで作業したり、お客さま(入り口)にお尻を向けて作業したりしているんですね。
頑張れば頑張るほど作業に没頭しちゃうし、売上の悪いお店ほど奥で作業しています。
その結果が、お尻を向けたまま「いらっしゃいませ〜」奥の方から「ありがとうございました!」です。残念ながら、店長は販売スタッフに基本的な接客指導もできていない。理由は、販売スタッフが少ないだけではなさそうです。店長の指導力の低下がリアル店舗の最大の危機です。経営者は、現場の現状を見ないでスローガンの「笑顔」を連呼。偽りの笑顔が蔓延しています。
これじゃあ、お客さまが入店する瞬間も、入ろうかどうしようか迷っている時も、お店でどんな表情で商品を見始めたのかも、販売スタッフは全然気づかないわけです。
店頭のお客さまに「気づかないのに、売れるはずないじゃないですか」と僕は言いたい。頑張るポイントがずれてしまっています。
今、アメリカのカリフォルニア州は万引き天国。その風潮は必ず日本にも上陸すると思う。サンフランシスコやニューヨークでは、店舗を閉鎖するくらい万引きが増えているそうです。
入店されたお客さまに自由に店内を見ていただくのと、ほったらかしの接客は違います。
笑顔で声をかけるだけで、万引きは確実に減ります。