笑顔の法則④ 笑いを科学する
笑いは見分けることができる①
マスクで顔の表情がわかりにくくなったからこそ、知っておきたい知識があります。
本当は怒っているのに笑ってごまかしたり、面白くないのに付き合いで仕方なく笑ったりした経験は誰にもあることでしょう。逆に、相手がニコニコしていても、本当のところその人の内心どのように思っているかを知ることができたら、ビジネスの交渉や対人関係で何かと便利ではないでしょうか。実は、顔の表情の微妙な変化でそれを見抜くことができるのです。
NTTコミュニケーション科学研究所の小山室長が興味深い研究を発表しました。
笑いを喜んで笑う<快の笑い>と、嘲笑や苦笑などの<不快の笑い>、そして<社交辞令の笑い>の三種類に分類し、見抜く方法を発表しました。
開始から終了までわずか1秒足らずに笑いであっても。それぞれの目と口の動きには明確な時間差がでてくるのです。
私の定義する笑顔は、「社交辞令の笑い」の中の「社交的な笑い」を意味しています。
コンピュータグラフィックスで顔が笑うプロセスに動画像を作り、目と口が動くタイミングや表情の変化をわかりやすく分析しています。
小山室長はこのように説明しました。
「ビジネスにおいて<快の笑い>は商談のチャンスです。
<快の笑い>は、口が先に動いて目は後から動きます。口から先に動くのは言葉との関係です。
人間が本当におかしい時は、笑い声がでやすいからです。
それに対して、<不快の笑い>は目が先に動き、その動きが止まったあとで口が動き始めます。
相手のニコニコ顔の合間に目が動く笑いがあったら、その話題に不快な感情をもっている証拠です。目が先に動いたら気をつけることです。
<社交辞令の笑い>は、目と口とが同時に動き始め、目の動きが終わった後に口の動きが完了します。
この笑いのほとんどは作り笑い、愛想笑い、ごまかし笑いといった類のもので不自然な笑いです。」
ただし、たった1秒の笑いのプロセスであっても、その意味するところはいろいろあるものです。
このような知識を持ってじっくり観察すれば、いずれあなたも嘘の表情を見抜く達人になるかもしれません。