笑顔の法則 ⑪
笑顔で頭がよくなってしまう?!
「笑顔の法則」1〜10 長文にも関わらず読んでいただき、ありがとうございます。こんな時代だからこそ、一人でも多くの人にわかりやすく笑顔の力をお伝えしたいと思います。今年度最後の投稿になります。引き続き来年度もよろしくお願いいたします。みんなで笑顔の華を咲かしましょう。
************
*******
笑いには多くの効用があります。
宗教の世界では、笑いの効用は語り継がれてきました。穏やかな表情をつくる「和顔施」の修行は、大昔からの仏教の重要なテーマであります。
しかし、その笑いがどんな点に優れているのか、具体的に研究されてきませんでした。そのテーマに挑戦して発足したのが「日本笑い学会」でした。20年以上前ですが、僕も創設当初に笑顔コンサルタントとして参加いたしました。市民参加型の学会で、医者や大学教授、経営者やコンサルタントから主婦や一般人など、笑いに関心がある人たちが集まりました。発足当時は、笑いの研究も進み、研究成果はマスコミでも度々活動が取り上げられました。
しかし、いまだに笑いの効果は人それぞれに違い、そのメカニズムと効果を解明するのは難しく研究途上です。
笑いは本能、笑えない人はいません。人はおかしさを感じて笑うのですが、人それぞれに笑いのツボが違うんです。その研究は医学や教育だけでなく、脳科学の世界にまで広がっていきました。笑えば幸せになるという研究は、ガン実験や遺伝子実験などでもその効果が検証されました。しかし、少しずつは解明されていますが、まだまだ未知の世界です。この「笑顔の法則」シリーズでは、笑いの概念を絞り込み、「社交的な笑い」である笑顔のチカラを提案します。新しい笑顔情報、笑顔学や大胆な仮説、面白い話題なども含め紹介していきたいと思います。
顔をマッサージするだけで頭が良くなる。こんな記事が目に止まりました。顔をマッサージして子供の知能指数をアップする、驚くべき研究結果がスイスで発表されたというのです。7歳〜15歳の子供100人を対象に、毎日10分ずつ8ヶ月間継続して顔のマッサージをした結果、98人の知能指数がアップしたそうです。なかでも最も効果のあったのが11歳のジェミー君で、5段階評価の平均2だった成績が、オール5になったそうです。
このマッサージは簡単です。耳を前後に引っぱったり、アゴや頬を指先で揉んだりするだけです。たったそれだけで知能指数が75%も引き上がった子供もいたそうです。顔のマッサージが知能指数を上げるということは、にわかに信じがたいです。しかし、東大病院の内科医師で能力開発の研究をしている栗田昌裕氏は、これについて次のように語っていました。
「迷路をたどったり計算するような人間の特定部分に限れば、短期で知能レベルをアップさせることは十分可能。顔面や指先といった末梢からの刺激は、脳の神経と神経を結ぶ脳内伝達物質を活性化させると考えられる。脳内の情報処理が的確で効率的になるので、このマッサージでIQがアップする可能性は十分かに考えられる。」
本当にIQが高くなるかどうかはさておき、コロナ禍でマスク着用し顔や表情が伝わらない昨今、勉強の準備体操として全国の学校でもリラックスタイムに私の考案した笑顔の体操や割り箸ストレッチ、モンキー体操をラジオ体操のように取り入れたらいいと思います。
マスクを着用すると顔の筋肉の運動量がマスクをしない時と比べて4分の1になってしまう。
顔の筋肉は、表情だけでなく脳や体全体の動きに直結しているんです。
マスクに引きこもる人や顔ナシ族が増え続けています。
感情の関わりが希薄になり、顔の動きが確実に減少しています。笑顔づくりは顔の筋肉を動かすことです。
笑顔の体操は一種の顔のマッサージでもあります。日常、笑顔を作ることで顔の筋肉は柔軟になり、脳に対する適度な刺激にもなります。しかも、費用は全然かかりません。笑顔の体操によって授業前にリラックスでき、楽しくなって勉強の集中力が増していきます。
意識して顔の筋肉を動かす時代がやってきたようです。