笑顔の法則⑧ いい笑顔は技術だ
いい笑顔はトレーニング次第
ある女性雑誌が読者100名に「あなたは自分の笑顔が好きですか」とアンケートをとったところ
「嫌い」が55%、「好き」が40%、「どちらでもない」は5%だったそうです。
自分のえがおが嫌いだと言う人は意外に多いものです。
このような人は、子供のころに笑顔を褒められたことが少なかったのかもしれません。
もし、自分が笑顔が嫌いだとすると、普段から笑顔を見せたくないという気持ちが働いてしまいます。
コロナ禍でマスクをしなくてもいい環境でもマスクで顔を隠します。これは、人間関係において間違いなくマイナスです。
自分の笑顔が好きか嫌いかは別として、本来自然な笑顔は、人とのコミュニケーションをスムーズにする潤滑油になるものです。
その笑顔を拒否してしまっては、人との付き合いはうまくいきません。ものを売る現場の販売員だったら、売上にも影響が出てくるでしょう。
しかし、自分の笑顔が嫌いならば、好きになる笑顔がつくれるように、心と顔のトレーニングをすればいいのです。
人に感動を与える笑顔は、自然な感情の流れの中にあります。
それを発見するには、まずは自分の笑顔を意識することからはじめてみるといいでしょう。
意識をすると、最初は自然とは程遠い変な表情になってしまうこともありますが、その人にとってベストな笑顔は必ずあるものです。
子供の頃に教わった割り箸の持ち方や自転車の乗り方と同じように、習慣になるまでしっかりトレーニングすることが必要です。日本人は、欧米と比べて、親が子供の最高の笑顔の瞬間をほめません。笑顔になりやすい歯並び矯正にも消極的です。アメリカの州によっては、顔を隠すことは禁止した覆面禁止法がありました。日本人からマスクを外すには、相当の覚悟と理由が必要です。
フィギュア スケートや水泳のシンクロ競技、新体操など、選手は常に笑顔を絶やしません。
最初のうちはきっと彼女たちも笑顔の表情を作ることが苦しかったに違いありません。
しかし、トレーニングによって、鼻をつまんでも笑顔でいられるほど習慣になっています。氷の上で思い切り転んでも、笑顔を絶やしません。
このような美を競うスポーツでは、笑顔は無理してでも作りだけの価値があるのです。
一人ひとりの個性や技を笑顔が引き出してくれるからです。
一般の生活においても、笑顔は人と人の間で共鳴し合い、点から線へ、線から面へ、面から空間へと広がり、最終的に空気中に漂ってその場の雰囲気を盛り上げてくれて、運まで運んでくれます。
いい笑顔は技術です。どんな人でもトレーニング次第でいい笑顔に生まれ変わります。