新型コロナより怖い人間 3
笑顔化のシナリオ
はじめに
東京も緊急事態宣言が解除されました。しかし、笑顔になりやすい環境や自然な接客活動は壊滅状態です。
今回、一番被害があったのは、自然に正直にいきている子供たちではないでしょうか?
政府の方針である三密行動は、ウイルス感染予防には効果がありますが、人間の本能を否定することになります。
使用上の注意を怠ってはいけません。あくまでも三密は緊急時のエチケットです。
そのエチケットすら守らないトランプ大統領には驚きですが、全く正反対のアベノマスクには皮肉な笑いあります。
政府の新型コロナ対策は、感染防止のために人との接触を減らすこと。それが目的です。
その為、具体的手段が三密とマスクです。新しい生活習慣にしてはいけません。
ニュースで福岡の学校の授業再開風景が出ていました。マスクしてフェースシールドを着用して、しかも返事は小さな声でと指導。そこまでやるの?
そんな子供たちの授業風景から明るい未来が見えてきません。
マスク&フェースシールドの着用。冷房がガンガンきいいた職場では可能でしょうが、これから真夏に向かい窓を開放した中で、子供達に徹底させるのですか?
ウイルスに感染しなくても、間違いなく人間の心を失うでしょう。新型コロナが怖いのは、ウイルスそのものではなく、ウイルスを拡散した人間の行動です。
目的と手段を混同してはいけない。
期間を決めてエチケットとして行動すべし。非人道的な三密指導は、断固否定します。
新型コロナは人間と合わせ鏡。共存する道はないか?
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さて、前置きが長くなりましたが、今回のテーマは「笑顔化のシナリオ」です。
いま、アフターコロナの前の段階をウィズコロナと言うそうです。コロナ関連のいろんな新しい流行語が生まれています。
アフターコロナとウィズコロナの違いは何か?
仕事的には、マスクの着用率ゼロ。不安がなくなりマスクがなくなる状態をアフターコロナと呼びたいです。
いまは、安心安全が一番。マスク着用はエチケットです。現実はマスクがなくならないどころか、新たにフェースシールドも加わりました。
笑顔になりにくい仕事環境の中で、お客さんとの笑顔の接客の指針を示していきたいと思います。
常にマスクをした状態を前提とした提案です。
接客とは、親しい関係を作ること。
先人たちは、その時代に合わせて工夫をしてきました。いつの時代でも変わらない普遍の笑顔の法則です。
決め手は、日本の礼法にヒントあり。いい点は、復活させてはどうだろうかと考えます。
企業の笑顔化の仕事は、お客さまと親しくなることを最優先し、新しいフレンドリーのあるべき姿を描き、わかりやすく導入してきました。
たくさんの接客接遇のお作法を壊してきました。
日本式接客は、常に親しき中にも礼儀ありという、距離を保つのが特徴の日本文化でした。
接客活動に絞ると、もともと三密になりにくい鬱環境が多くあり、島国独特のルールや村社会の掟がありました。
積極的に壊してきた接客行動は、歯を出して笑うな、語先後礼の作法、~ながら作業の禁止などがあります。良い点も一緒に消えました。
25年前、日本ショッピングセンターのロールプレイング大会を企画実行を推進しました。時代の流れに乗り、新しい理想の販売員スタイルが生まれました。
お客様の目を見ては失礼、動きながら行動する動的待機など、今では当たり前に指導されていますが、昔はよくない仕草でした。
コロナ禍を機会に、昔の接客スタイルを見直してみる時期かも知れません。先人の知恵から学び、いいものは取り入れ、必要なければやめればいいことです。
ただ、日本になかった仕草でやっと広がってきた笑顔の技術=アイコンタクトだけは継続して実施して欲しいです。
<導入を検討すべき先人の知恵>
1、笑顔
身だしなみ・・・おでこを出す。前髪でおでこを隠さない。前髪の長さは、常に眉が見えること。
眉 ・・・細くしない。眉尻を優しく。
髪 ・・・肩の線より長い髪は束ねる
笑顔 ・・・常に笑顔を絶やさない。和顔施、和顔愛語
2、しぐさ
お辞儀 ・・・挨拶は「語先後礼」を基本とする。お客様との接客は、
すべての作業を中止し、立ち止まって接客する。
例えば「ありがとうございました」と言ってから、お辞儀をする動作。丁寧に伝わります。~ながら作業の禁止。
3、理念
江戸しぐさ・・・明治維新後の欧米から学んだ仕組みがすべて正しいわけではない。
250年続いた江戸の町人文化を参考に日本人らしさを再構築する。
知れば知りほど、先人の知恵がある。競争の時代から、少子高齢、地球に優しい共生の時代へ、先人の世界観を学ぼう
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<マスク笑顔の作り方>
ウィズコロナ時代は、マスク着用が大前提になります。
マスク着用するとポジティブな感情が伝わらないので、マスク笑顔は上級編、とても難しい心と技が必要です。
笑顔研修の実践編では、喜怒哀楽ゲームをやります。口元を隠した場合、目元だけで伝わる感情の変化に着目し実験を続けています。
喜怒哀楽の感情の流れの中で最も伝わりやすかったのは「怒り」の感情で78,6%。最も伝わりにくいのは「愛しい」全体の87,2%である。不快の感情は86,8%が伝わりやすいと答え、快の感情は93,75が伝わらないと答えています。結論、口元を隠すマスク着用する行為は、笑顔を伝えにくいということ。普通にしていると怖い顔になったり、冷たい表情に勘違いされてしまうケースが多いという事実です。
マスク笑顔は、上級者の笑顔作りです。
どうすればマスク笑顔になれるのか?
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安心安全を最大限に注意しながら、マスク笑顔をつくりましょう。
◼️顔の形をつくる
外面が大事。
感情が伝わりやすいように外見を整える。おでこを出す、眉をしっかり見せる、眉尻は優しく弓形。丸い目がいい。日本人は、欧米人と比較して目元の周りの筋肉が動きにくいことに気づく。なかなか難しい。見えている目元を動かすには、マスクの下の口元、口角を上にあげ、笑顔の口元を作ることの大切さを知るべし。口元が上がると、頬骨が上がり、眉が上がり、目元が優しく変化する。
顔の筋肉は連動しているんですね。マスクしている時ほど、意識して顔の筋肉を動かさなくていけない。自然に任せていると動きが伝わらず、暗いネガティブが表情になってします。
◼️テンションを上げる
人間力は偏差値よりテンションの差にあり。人間は感情の動物です。マニュアルよりも感じ方で動きます。
大切なことは、人から好かれたいという気持ちを大切にすることです。最近、人と人との関係性が薄れ、シナリオ化されたマニュアルや心から笑えない自分がいませんか?
あなたのテンションを上がる方法を知っていますか?自分でテンションをコントロールしよう。たくさんの笑顔を集めましょう。
◼️顔を動かす
表情で身体が変わる。
マスクをすることの長所はたくさんあります。しかし、マスクには重大な短所もあります。顔には、表情をつくる以上に大事なことは、脳を包み込む器であり、呼吸で身体全体と繋がっています。マスクの一番の欠点は、マスクをしていると口呼吸になりやすいです点です。人間は鼻呼吸がすべてのはじまり。マスクは便利で口呼吸の欠点をカバーしてくれるからです。しかし、マスク着用は、冬場は良くても、今年の夏は暑いらしい。マスクすると脳の温度が上がり熱中症になりやすい。人間は脳が41度以上になると生きていけない動物です。とても暑さに弱い動物。鼻呼吸で熱を冷まし、体内に酸素を補給します。口呼吸でも酸素は吸えますが、二酸化炭素も吐き出してしまいます。二酸化炭素のバランスが崩れ、体内に血液が行き届かず、酸欠状態になります。
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詳細は、著書「かんたん笑顔呼吸」を是非お読みください。
呼吸を整え、免疫力を高めましょう。
暑いのに頑張ってマスクをすると酸欠になります。要注意ですよ。
追伸
「マスク笑顔体操」は、9月セミナーで発表予定!!