アフターコロナの提言3
出会いの中に成長がある
コロナ禍で大幅にお店の入れ替わりが進んでいます。いま、手間隙かけての「おもてなし」は、あまり話題にもなりません。人と接触しない非接触の接客、国策としてAIを駆使したデジタル化を推奨しています。リアルの店とインターネットのバーチャルの店と行ったり来たりしながら新しい小売り業態が生まれています。コロナ禍で短期間に商売のネット化は進化しました。
リニューアルして新しい売場でお目見えするお店を多く見かけます。どの店もスッキリして綺麗な売場になりましたが、不思議とどの店も同じに見えてしまいます。きれいになった売場では、スタッフが不自然に浮き上がって見えます。お店の活性化のためのリニューアルですが、人間中心ではなくお店という入れ物を変えるだけで、効果はあまり上がっていないようです。やはり、スタッフ一人一人の血が通っていなければ活性化にはつながりません。店頭に立ってお店を見た時、スタッフの笑顔が見えてきません。
スタッフは、仕事の質を高めることで、自分の人生そのものの質を充実させることにつながります。仕事は、お店のためにあるのではなく、自分自身の成長のためにあるのです。接客という仕事を選んだ理由は、人それぞれあるでしょう。しかし、どんなに素晴らしい知識や技術を身につけるよりも「自分の人生の大切な時間と自分の能力を生かし、チャレンジするのが成長の場である。」ということに気づくことが、アフターコロナ時代に生き残る活性化の基本です。
コロナ禍でどんなに環境が変化しようが、普遍なのは人間であること。
活性化の中心は、自分自身であり、人と人との出会いの中に成長があります。
WEBでの出会いも大切ですが、人情の機微が伝わらない。
だんだん物足りない気持ちが増しています。
コロナ禍の三密回避や非接触活動は、人間の本能に反することです。
アフターコロナ時代は「笑顔の出会い」を楽しみましょう。