笑顔のチカラ
門川義彦
会社設立30周年の思い①
会社設立30周年記念 &
新刊「笑顔呼吸」2時間まるごとワーク&セミナー
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株式会社笑顔アメニティ研究所は、10月で30周年を迎えることになります。
会社を設立した時は、笑顔?変な会社、面白い会社、多くのマスコミは変人扱いでした。当時は、感情を出すことを美徳としませんでした。笑顔にお金をかけるなどという習慣もありませんでした。しかし、笑顔は水と同じです。昔は、水を買うという習慣はありませんでした。今では水も普通にお金をかけて飲むようになりました。
そんな環境の中、世界で初めての笑顔の専門コンサルタント会社が誕生し、試行錯誤を繰り返しながら、笑顔を数字で検証するビジネススタイルを構築しました。しかし、いきなりバブルが弾け、不況の始まりです。日本企業は変化への対応は早かった。教育分野も、すばやく重点教育をQC(品質管理)から日本的なCS(顧客満足)に軸足を変えました。日本で最初のCSの会社と紹介されたこともありました。笑顔=CS。経営改革の風に乗り、笑顔がブームになり広がりました。
いま「笑顔」をGoogleで検索しても約4億件あります。絞り込んで「笑顔、経営理念」でも500万件以上です。
しかし、世の中を振り返ってみて、こんなに笑顔という言葉が氾濫しているのに、笑顔が多くなったのでしょうか?
最近では、スマフォを片手にうつ向きながら歩いている風景が多くみられます。夏でもマスクをしている人が増えました。耳にはイヤホン。真顔が怖いです。
何かに引きこもっているかのように心の障害を感じます。
あるJR系の企業調査は、笑顔があるだけでクレームの3分の2がなくなるというデータもあります。社会全体のAI化が進む中で、世の中は砂漠のように潤いがなくなり、人間関係が希薄になっています。笑顔というスローガンや言葉を発する数は増えていますが、社会の中で笑顔が増えている実感は少ないです。
だからこそ、笑顔の新しい価値が求められています。時代の風に乗るのではなく、新しい風を作らなければなりません。かなりのエネルギーがかかりますが、笑顔で人間力を高めることを天職と考えています。
間違いなくビジネスの基本であり、笑顔なき企業は亡びます。これからも悩んでいる企業を応援し続けるスタンスは変わりません。
しかし、わかっているができない!
先月もネット企業から笑顔セミナーの仕事の依頼を受けました。
社長の注文で驚きました。笑顔という名前は使わないで欲しいと言われました。
何故ですかと聞くと「過去、コンサル会社に依頼し、笑顔セミナーを何回も繰り返してきました。しかし、仕事だから笑顔作りなさいと散々訓練され、笑顔と聞くだけで顔が引きつるスタッフが多いからです」と。いま、「顔トレ」という名称で笑顔指導しています。
間違った笑顔観が広がっていると実感しました。日本は笑いの国、みんなで笑うのは好きですが、自ら心を開いて笑顔を投げかけるのは苦手な依存体質の国です。笑顔を辞書で調べても「笑い顔、笑みを含んだ顔」です。相手が察してくれる文化から笑顔の知識と技術を学び、自分らしさを伝える文化を構築する。
あるのは、仏教の教え「和顔施」ニコニコしているのは、お坊さんの修行の一つです。それが、接客接遇研修の精神になっています。常にニコニコ、どんな時でも笑顔を絶やさない。忍耐の美学か?笑いと笑顔の違いが、ラフとスマイルのように定義がないのでごちゃごちゃ。ストレスがたまります。
全英ゴルフに優勝したスマイルシンデレラと称された渋野日向子さんの苦痛が感じられます。彼女の笑顔は、ゴルフを見ていた世界中の人の心を笑顔で鷲掴みにしました。それは、顔だけでなく体全体か醸し出している人柄が自然だからです。
笑顔は顔だけではない。身体全体から伝わるもの。しかし、日本人の笑顔は顔に固執します。渋野さん笑顔が少ない、渋野さんもっと笑顔、笑顔・・。常に笑顔でなくてはならないというマスコミが作ったプレッシャーから彼女は逃れる道は、過酷な茨の道。ゴルフに集中できない。宮里藍ちゃんは円形脱毛症になり、海外に活動の場を求めたとか?
軽井沢72ゴルフ大会の時、スポンサーのNECは顔認証の機械、スマイルパワーで笑顔度を診断したりしていました。渋野さんの笑顔のパワーを分析したかったのでしょうが、仲間のプロゴルファーとは簡単に100点が出ましたが、渋野さんは何回やっても96、8点までしかでない。最終18ホールで3パットし優勝を逃した悔しさより、長所である笑顔の点が仲間の点数より少なかったことの方が気にはしないけど根深いだろう?さぞかし悔しかったと推測します。彼女の笑顔が100点にならない機械は、どこか基準が間違っています。
たかがゲームであろうと感情を笑顔で評価してはいけません。自然な顔は常に変化し、笑顔は限りなく個人的な感情です。人によって違うのが当然ですし、違いが個性です。機械が求めるような表情は自然とは思いません。本来のスマイルパワーの役割は、自分の顔クセを見つけ、外面で損をしないように、人から喜ばれる笑顔や自分らしさを見つける道具です。使い方を間違えると逆効果になります。AIが進むと、目的と手段がすり替わってしまう。要注意ですね。
もう一度、原点に戻り、笑顔の知識と技術を正しく伝えなくてはならないと危機感と使命感を感じています。
そもそも日本人に笑顔が苦手な人が多いのは、頑張っていい笑顔を作ろうとするからです。頑張ってできないのが笑顔!自然な笑顔は、簡単にできちゃうもの。
理想の笑顔は子供の笑顔です。口角を上げてバランスよく、形だけ黄金比率に近づけても、人を感動する笑顔はできません。
30年が経過し、何で笑顔が氾濫しているのに、世の中が笑顔にならないのか?
そして、悩み続けた結論、日本人を簡単に笑顔にする方法を見つけました。
その秘伝を新刊「笑顔呼吸」にまとめました。
いつでも、どこでもできる「笑顔呼吸法」を世の中に広めたいです。
みなさん 私の笑顔のバトンを 受け取ってください。
10月28日(月)14時〜16時30分
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参加いただいた人に、もれなく30周年の感謝を込めて、
著者サイン入りの新刊「笑顔呼吸」をプレゼントいたします。
笑顔アメニティ研究所が主催する30周年イベントは、
お申し込み、よろしくお願いいたします。
(写真は、友人の写真家 竹内勝さんの撮影です)