マスク着用の心得③
あっという間に、新型コロナの不安でマスク着用が当たり前になりました。
まだ店頭ではマスクの品切れが続き、政府から各家庭に2枚マスクが配布されます。
今回はマスク着用のデメリットを整理してみます。
私は、三十年間笑顔の研究をし、社会や企業に笑顔の普及に努めてきましたが、まだまだ日本人は笑顔が苦手です。
日本の文化や習慣に起因する点が大きく、笑顔を大切だとわかっていてもできないのです。
そこで研修では、笑顔をできるだけ数字化しながら、笑顔の大切さを理解してもらいました。
研修の中でいかにマスクや顔を隠すことが、相手とのコミュニケーションの障害になるかを示すデータがあります。
二人一組になり、向かい合って片方の人が口元をマスクやノートで、口元の表情が見えないように鼻から下を隠します。
隠した状態で、できるだけ顔や体を動かさず、目元だけで喜怒哀楽を伝えます。
演技者、観察者に分かれ、「愛する」「楽しい」「怒り」「悲しい」の4種類の感情を、言葉を使わずに、目だけで表現します。
最初は照れがありますが、だんだんとアイコンタクトが慣れてきます。交互に役割を変えて答えわせを繰り返します。
ゲーム終了後に感想を聞きます。
「どの感情が一番伝わりやすいと感じましたか?」
「どの感情が一番伝わりにくいと感じましたか?」
調査対象は、笑顔研修をした7038名です。
最も伝わりやすいと感じたのは、「怒り」の感情で78.6%でした。
逆に「愛する」は全体の87.2%の人が伝わりにくいと答えています。
快の感情である「愛する」「楽しい」と、不快の感情である「怒り」「悲しい」を比較すると、不快の感情は86.8%の人が伝わりやすいと答え、快の感情は93.7%の人が伝わらないと答えています。
人はコミュニケーションにおいて重要なのは発する言葉よりも、その時の表情やトーンが大事。
有名なメラビアンの法則によれば、人間関係をスムーズにするのは快の感情、
つまり喜びや楽しい、愛してるという感情で、笑顔になっている時の感情です。
それなのにマスクで口元を隠してしまうと、相手に気持ちが伝わらなくなってしまいます。
逆にマスクをしても簡単に伝わる感情は、人間関係にブレーキをかける「怒り」「悲しみ」です。
マスクは、コミュニケーションの障害になる。
特に日本人は、マスク着用の心得を参考にしていただき、マスクを活用して欲しいです。
詳細は、著書「笑顔呼吸」をお読みください。
https://www.amazon.co.jp/表情で体が変わる-かんたん笑顔呼吸-門川-義彦/dp/4862806902/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&keywords=かんたん笑顔呼吸&qid=1561078154&s=gateway&sr=8-1
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。