🔳アフターコロナの提言2
理念の具現化「いつも 人から」
笑顔コンサルタントになり始めた創業期、10年近く日本橋高島屋の専門店の指導をしていました。笑顔の仕事は、会社の理念を具現化することです。高島屋の理念は「いつも 人から」この文化を深く理解し、一人ひとりがお店で動きやすい仕組みづくりをお手伝いしました。「一粒のぶどう」もてなしの心を伝える物語もたくさんありました。感じのいい人は笑顔がいい。コロナ禍で感じる心のない人が増え続けています。感じる心が弱いから感じが悪いんです。
昔から百貨店には、素晴らしい技術をもった個性的な接客のプロがたくさんいました。しかし、個人プレー中心でチームとしてのコミュニケーションは弱かったです。後に外商に集められ、自然消滅してしまいました。コロナ禍でのデジタル化は、個人プレーを加速します。高島屋の失敗は、「いつも人から」ではなく、お店に立たない幹部社員が経営の実権を握っていましたこと。お店に立つのは、開店の店頭の挨拶だけの店もありました。話のうまい人は多かった。
過去に指導した企業、三越伊勢丹、西武、そごう、松坂屋、丸井などの体質も似ていました。いま、思い返すと百貨店業界崩壊は、お客さま、社員、関係先など、人を大切にしない組織だったからだ。経営者のコメントは、晴らしいことを言うが、かなり本音と建前も違った。この欠点が命取りになりました。優秀な人材を生かしきれなかった。今は、小手先のデジタル化や不動産業が中心で基幹店だけ細々と生き延びています。そんな百貨店に明日はあるのだろうか?
有名な心理学セミナーの広告で「コミュニケーション能力がある人とそうでない人とでは、年収が2倍の差がある」というコピーを目にしました。
また、アメリカのトップ1%の成功者1500名に、成功できた理由を聞くと72%がコミュニケーションに関する勉強が役立ったと答えました。
コミュニケーションの主役は笑顔です。
企業の場合、笑顔効果は数字で評価されます。売り上げアップにつながらない笑顔はありません。
笑顔で仕事をすると、モラールが上がり、お客様が増え、売り上げがついてきます。
強い企業は、笑顔になりやすい仕掛けがあります。理念の具現化を急げ!