【要注意】スマイルくんの登場
店員の笑顔を評価するAIシステム
笑えない深刻な話
イオンリテールは、イオンやイオンスタイルの約240店舗で、従業員の笑顔をリアルタイムでフィードバックするAI端末「スマイルくん」を導入しました。また、イオン全店での導入も検討中です。AIに管理される時代が見えてきました。
米国タイム誌の酷評を忘れるな!
日本は本当にAIに管理される社会を受け入れていいのでしょうか?
この発明が最低であることを理解できていないのが現状です。
使い方は要注意!
あくまでも道具として活用しよう。
スマイルスキャンの歴史
20年前、オムロンの依頼でスマイルスキャンの開発アドバイスから営業までを手伝いました。和歌山県の聾唖学校の生徒たちが社会人として自立した時に、お客様からどう見られているのかを数値化し、好印象につなげたいという要望に応えるためです。素晴らしいコンセプトに共鳴し、無償でお手伝いしました。
スマイルスキャンは高く評価され、マスコミの取材が集中しました。しかし、マスコミが映像化した内容は、笑顔の知識や技術ではなく、単なる笑顔のゲームだった。機械の評価が高い人が勝ちという笑顔対決にすり替えられてしまいました。笑顔を点数化したツールを競争や罰ゲームに使うことで、本来の目的が見失われてしまったのです。
日本人の特性と課題
同調圧力に弱い日本人は、自分の顔を評価されることに敏感に反応します。多くの日本人は、人との違いを個性として尊重しません。周りを意識し、行動することが多く、気配りをしすぎるとストレスの原因になります。みんなと同じ方が居心地がいいため、自分の意見を主張することを避けがちです。
海外の評価とその後
オムロンのスマイルスキャンは海外メディアから酷評されましたが、日本のマスコミはその事実をあまり報道しませんでした。その後、NECや資生堂などの大手企業からも顔認証に関する意見を求められました。
同調圧力で個性を生かしきれない日本人、さらに管理されることに抵抗感が少ない。オムロンの失敗談を語り、表情を数値化して人間を評価するAI開発をやめるように提言してきましたが、AIの進化は止まりません。
せめて、AIという道具に使われないように注意しましょう。
顔の表情は、脳神経に管理されており、個性的に生まれてきました。標準化して評価できるものではありません。ほとんどの顔認証システムは、好感度の高い丸型やパーツの黄金比率を参考にしたものです。
あなたの笑顔が世界一!
そんな曖昧な基準で100点を目指すのは間違っています。
誰でも、もって生まれた顔のパーツを動かすことで、好感度の高い表情が生まれます。赤ちゃんのような自然な動きが大切です。
管理された100点を目指すのではなく、あなたの笑顔が世界一。