【ハッピー笑顔塾】 明朗愛和
「明朗愛和」は倫理法人会の理念です。
私は、この会に昨年入会しました。
いま、70歳を過ぎて「明朗愛和」を改めて学んでいます。
株式会社笑顔アメニティ研究所を設立して35年、800社、10万人以上に笑顔の指導をしてきました。最近は、元気に挨拶を躾けていた先生方も、笑顔で挨拶を指導するようになりました。世間に笑顔のスローガンが広がりました。
しかし、巷に笑顔や笑いは氾濫しているのに、少しも幸せの笑顔が増えていません。笑顔の専門会社といて、一筋に笑顔のチカラを広げてきましたが、社会や家庭に幸せ笑顔につながらない。
この違和感が広がるばかりです。
一人ひとりの幸せ笑顔づくりの応援をしよう。
今までの笑顔ビジネスのノウハウを全部公開しようと心に誓いました。
企業では、儲かる話は他社に広げません。笑顔ビジネスは、利益の裏付けがないと成り立ちません。その為に、会社の理念を具現化し、笑顔の風土と仕組みづくり。指導者の育成が笑顔ビジネスの柱です。コツコツと手間暇がかかります。
独立後、CSブームの流れにのり、笑顔ビジネスは繁盛しました。笑顔研修で大手百貨店やホテルなどを指導する機会があり、会社の教育研修所の現場に行って驚きました。分度器のお化けのおようなお辞儀練習機で、美しいお辞儀の角度を指導していました。
同じように笑顔もマニュアル化しようとします。一緒に作ったオムロンのスマイルスキャンも反響は大きかったですが、いつの間にか、スマイルスキャンのこだわり、目的と手段がすりかわり、楽しい笑顔ゲームになりました。機械は、丸顔で口角があがり、目の丸い人は高得点になります。黄金比率(1:1,618)が基本になり、ベビーフェースの顔は高得点になっちゃいます。
しかし、自然な笑顔とは程遠い、形と心をつなげるのは難しいです。
日本式の営業スマイルのこだわり、恐るべし!笑顔で大切なのは、自然な感情の流れ、喜怒哀楽です。頑張ってできないのが笑顔です。頑張って作るのが元気。笑顔と元気は水と油くらい違う関係です。一緒にするには、強烈な理念の風土化と高度な仕組みと技術が必要です。
日本式サービスの教育は、正しい形は、正しい心につながるという指導理念を理想とし、接客のマニュアル化を図ります。
「心は形を求め、形は心を すすめる」仏教の教えがベースです。
私が入社したころ指導する女性教官が怖かった。仕事だから笑顔を作りなさいと教えていました。
最近も同じです。「元気に挨拶」が「笑顔で挨拶」に言葉が変わっただけ。
いつまでたっても日本人は笑顔は苦手です。
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今週、倫理法人会から「今週の倫理」が送られてきました。
2月のテーマは、「明朗愛和」です。
そこには、倫理運動の創始者 丸山敏雄先生の貴重な話がでていました。私は、明朗愛和=笑顔と考えます。
明朗愛和で大切なことは、無理してニコニコする表面的な明るさではなく、心の中にわだかまりがないことです。深い失意のドン底にいる人ほど、頑張って笑顔を作ろうとします。
「あなたは、なぜ泣かないのですか? 泣きなさい」と指導しました。
わだかまりのない素直さを、改めて学びました。
私も、笑顔の研究して35年が経ちました。医学的にも笑うより涙する方が、心を癒す効果は持続するそうです。
頑張って笑顔を作るよりも、自然な感情の流れを大切にしたいもんですね。
そうすれば、誰でも簡単に笑顔になっちゃいます。
【笑顔の法則】 笑顔は作るものではなく、できちゃうの