【教育担当者必読】「喜怒哀楽ゲーム」
AI時代に突入し、鈍感な人間が急増しています。
「喜怒哀楽ゲーム」は、笑顔研修の一環として行われるプログラムです。このゲームは、口元を隠した状態で感情を伝える難しさを体験し、コミュニケーションスキルを向上させることを目的としています。
1. 準備
• 参加者は二人一組になり、向かい合います。
• 役割を演技者と観察者に分けます。
2. 演技者の準備
• 演技者はマスクやノートで口元を隠します。
• 演技者は目を使って「愛してる」「楽しい」「怒り」「悲しい」の4種類の感情を順番に表現します(順番は自由に決めます)。
3. 観察者の役割
• 観察者は演技者の目を見つめ、演技された感情を当てます。
• 観察者が感情を理解したら、手を挙げてアイコンタクトとともに合図を送ります。
4. 時間とルール
• 演技者の持ち時間は1分間で、その間は無言で行います。
• 観察者も無言で反応します。
• わからない場合は、何度でも繰り返して確認します。
5. ゲームの終了と答え合わせ
• 1分間が終了したら、観察者が感じた感情の順番を発表し、演技者の実際の順番と照らし合わせます。
• 正解数を確認し、全問正解したチームを祝福します。
6. 役割交代と繰り返し
• 演技者と観察者の役割を交代し、同じ方法で繰り返します。
• ゲームに慣れるまで、10回以上行います。
ゲームが終わったら、参加者に問いかけを行い、最も伝わりやすかった感情と伝わりにくかった感情を確認します。
• 最も伝わりやすい感情: 「怒り」 78.6%
• 最も伝わりにくい感情: 「愛してる」 87.2%
不快の感情(「怒り」78.6、「悲しい」8.2)は86.8%の人が伝わりやすいと感じる一方で、快の感情(「楽しい」6.5、「愛してる」87.2)は93.7%の人が伝わりにくいと感じています。
人間関係において重要なのは、言葉よりも表情や声のトーンです。笑顔やポジティブな感情を伝えるには、口元が見えることが重要です。しかし、口元を隠すと、ポジティブな感情が伝わりにくくなる一方で、「怒り」や「悲しみ」といったネガティブな感情は容易に伝わってしまいます。
※集計データは、笑顔研修実践編に参加した7038名 (1995~2016年)
「喜怒哀楽ゲーム」を通じて、感情表現の難しさやコミュニケーションの大切さを学ぶことができます。口元を隠しても感情を豊かに表現するスキルを身につけることで、より良い人間関係を築く手助けになります。
<参考文献>
『表情で体が変わる笑顔呼吸』 総合法令出版 門川義彦著
『どんどん儲かる「笑顔」 のしくみ』 ダイヤモンド社 門川義彦著
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